備忘録

昨日もよるごはん食べたでしょ

パラノマサイト file23 本所七不思議

 

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 クリアしました。
 もうね、めちゃくちゃ! はちゃめちゃ! ドチャクチャ! 面白かったです。寝食を忘れ、猿のようにプレイしました。と言っても、とくべつ長いゲームではなかったので傷は浅くすみました。
 12~15時間くらいかな。半日と少しくらいで全クリ出来ました。あまり時間のない社会人にも、ティアキンやAC6で忙しいゲーマーにも優しい! うぉおおっ!

 

 この記事は、オススメが目的なので軽度なネタバレのみしています。これは、このゲームをプレイした人間全員が言うと思うのですが、ぜひ、自分でプレイをしてほしいゲームです。

 

 どういうゲームかと言うと、

 

(C) 2023 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.「記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。」

 

 こういうゲームです。
 前知識なしに買った人間なので、

 

「えっ……呪いに巻き込まれたかわいそうな人間たちの生死をかけたドキドキハラハラストーリーじゃないの!?」

 

 驚きました。(呪術の話であることは知っていた)
 ちなみにこの呪殺スキルは呪いの種類によって、呪殺するための条件や死因が違ったりします。そうです、少年漫画要素ですね。

 

 なんとここから、この呪術を得た興家彰吾(おきいえしょうご)くんが、出てくる対戦相手を片っ端から殺していきます。本当です。「絶対こいつらもっと何かのっぴきならない事情あったよねぇ!?」という人たちの背景をガン無視して容赦なく呪術で殺っていくのです。プレイしながら、呪術師になるために生まれてきた男すぎるだろ……!? と呆然。
 ちなみに、ここまでチュートリアルで、興家くんのジェノサイド編が終わったところで、やっとこのゲームのシステムが全解放されます。

 掴みはOK! どころかめちゃくちゃ胸ぐら掴まれるゲーム。すごい。

 

 流れで言うと、興家くんが殺した人間たちの視点から、この呪殺バトルの謎を解き明かしていく感じで、正直呪殺バトルを期待してプレイするとちょっと肩透かしかもしれません。どちらかというと、このゲームは謎を解き明かす楽しさが強いかなと思いました。

 でもこの謎が解かれ真実に向かっていく過程が面白かったです。とくに良かったのは、「プレイヤーの介入」への説得力。これがあるので、絶対自分でプレイしてほしいなと思っています。最後の真実を入力する瞬間の気持ち良さはきっと、「見て」より「やった」方が感じられる筈。自分でやったあと、別のひとの反応を楽しむため配信を観る……というのが個人的にベストな楽しみ方かなと。

 キャラたちがわかりやすい流れを作ってくれるので、選択肢はストーリーをきちんと読んでいれば詰まることはないと思うけれど、システム面にも仕掛けがあるので、広い視点でプレイすることが大事かもしれないです。ニュアンスで言うと、昔DSで出ていたブレイブストーリーのゲームみたいな。DSをちょっと畳む、みたいなキャラ視点ではなくプレイヤー視点になる必要がある謎解き要素です。(いや分かりにくいか?)

 

 伝奇ミステリーが好きな人、ザッピングシステムがあるアドベンチャーゲームが好きな人、呪術や陰陽師の世界観が好きな人、とくにおすすめです。

 キャラも結構な人数いるのですが、とても魅力的で、一人も無意味なキャラというのがいなくて、まとまっていたな……と感動しました。この人とこの人にこんな関係が!? とどんどんキャラたちが繋がっていくのが気持ち良すぎました。ゲーム内でも、一日二日で収束する事件なので長丁場な話でもなく、色んな意味でサクッ! とプレイ出来ます。

 

 

 このゲームには、「もし誰か一人、生き返らせることが出来るなら」を賞品に呪いに選ばれた人間がいて(一部この賞品に興味がない人はいる)、当然だけれどそれぞれの「生き返らせたい人」がいました。この「生き返らせたい人」が本当にみんな違って、面白い話だな……と。死んだ息子、一ヶ月前に出会った女性、葛飾北斎……、他にもいろいろ。真エンドを見たあとの読後感はすごく良かったです。そして続編に期待しちゃいました。

 

 

BLACK SHEEP TOWN

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 令和の時代にこんなゲームが出来るなんて、思わなかった、最高ゲーム!プレイしました。いや~~~~~~~~~~~~~(爆溜め)~~~~~~~~、ほんとうに、長かった。発売までがあまりにも長く、正直なところもう出ないんじゃないかと思っていたら、ちゃんと出た。マジで気が付いたら「ヒュ!」と出ていて、びっくりした。いや、あっさり出過ぎだろ! でも、ありがとう世界。大好きな文章をまたこんなに口に入れてもらえたことが、死ぬほど嬉しい。やっぱり、キラ☆キラやムジクス系の青春もの大好きなんだけど、スワンソングやCARNIVAL的なのも吸いたかったので!

 うれしい、うれしいよ……。

 

 

 このゲームは、一言で表現するのはむずかしいゲームだと思う。

 結論から言うと、「Y地区」という、かくうの街で生きているひとたちの、人生をテーマにしている気がした。人が沢山死んだとしても、まだまだ世界には人が沢山いて、その人たちの人生は続いていく、ということで、あの終わり方だったのかもしれない。「先が気になりすぎる」という終わりには、だいたい「未完成」だとか「中途半端」という負の感情がつくけれど、このゲームに関してはこの「先が気になりすぎる」という終わり方で間違っていない、と個人的には感じました。

 人生のようなゲーム。

 というのも、いわゆる群像劇というやつで、色んなキャラの視点で街の様子を読んでいくことになる。好きなキャラや、ちょっと苦手なキャラ、とにかくキャラがたくさんいる。なんなら最後までさして興味が抱けなかったキャラだっている。
 最初は、物語をただ好奇心でかき乱すキャラのことは好きではなかったし、そんなに目立っていないキャラのことはなんとも思っていなかったけれど、最後までプレイしてみると、全員好きになっちゃった! ……わけではないものの、ただ全員に、「人生」というものを感じた。どんなキャラも生きていて、思考しているということを、膨大な文章で理解したから。
 たとえば、物語でかなり理不尽に人を殺すキャラと、そのキャラに手を貸すキャラがいる。そいつらは、私が好きだと思ったキャラや、そのキャラの大事な人を容赦なく殺す。最悪すぎる! ……でも、そのキャラたちにもさまざまな過去があって、生きているわけです。群像劇はこういうところが、面白いというか。敵を敵としてだけ認識していられないんです。
 とくにアレクセイや灰上姉妹は、プレイ初期とラストで、大きく見る目が変わった。
 アドベンチャーゲームにある、選択肢。これがないのも、私たちがただ傍観者なんだと思わせられる大きな一因というか。このゲームに関してはなくてよかったと思う。もし、亮にだけ選択肢が存在したら。私はたちまち彼に気持ちを向けて、彼にとってやっかいなキャラたちのことをただ敵キャラと認識し、そこで思考を停止したと思うから。
まあ、好きなゲームの欲目はある。

 

 このゲームで思ったことは、生きることじたいにあまり意味はないということ。
 うまく説明は出来ないけど、なかなか好きなことが出来ない、ままならない理不尽が大きな顔をして歩いている街で、選択をしていくキャラたちはとても魅力的でした。自分らしく生きる、とかそういうことではなくて。ただ生きるために、誰かのために、そうある「選択」をしているキャラたちが良かった。

 お気に入りのキャラは世傑とさくら。

 

好きなシーン

 世傑のその後が気になりすぎるので、ほしい。続編が。(本音)

 

 いや、もう。ほんとうに良いゲームでした。みんなも、やろう!

 令和に瀬戸口先生のゲームが出来るの、生きててよかったなと思う。死ぬの、やっぱ勿体ないですわ……。健康に生きようと思いました。

tipsも面白いです



ホラー漫画読んだよ

最近、ホラー漫画を読むのにハマっています。

ホラー映画、ゲーム、小説は元からちらほら嗜んでいたのですが、漫画はまだ触れていなかったかなと思い、手を出しました。これがまー、面白い。止まらん。勿論、映画ゲーム小説も大好きなのですが、漫画ほど手軽にではないので、触れようとするとそれなりに重い腰を上げないといけないんですよね。
その点漫画は、移動中や寝る前、とにかく色んな空き時間で短時間で摂取することが出来ます。スマホで。やべー、おもしれー! とDMMのセールにかこつけてドカドカ買いました。まだ読んでいる途中なのですが、読んだやつをメモしていきます。

 

・僕が死ぬだけの百物語 
 とある少年がとある目的のために百物語を語るオムニバス漫画。一話一話は短いものの、怖い。絵の恐ろしさがかなりある。百物語の合間に挟まる、語り手である少年の境遇も気になって、短編集ではありつつ先も気になるという内容。好きな話は「智子」です。見えない部分がグロいことになっているのが好きなので。

 

・裏バイト:逃亡禁止
 絵も話も怖い。怖いけど、女の子二人のコンビが主人公かつ強めなので言うほどトラウマにはならない気がする。共依存百合的な側面もあって、今の感想は先が気になる面白い漫画という感じ。面白いけど、怖いところもしっかりおさえてある。一番好きな話は「冥婚」。
 スプラッタとぞくっとする都市伝説の塩梅が個人的にすごくちょうどいい好きな漫画。萌えもある。欲張りセット。七巻まで出ているけど、永劫続いてほしい。

 

・食糧人類
 なんかグロそうだから買った。グロかったけど、個人的にはちょっと物足りなかった。虫はキモかったけど、人の死に方はふつうだったと思う。人間を太らせて食糧にする、みたいな内容は怖いと思うんだけど、後半の流れが駆け足過ぎたのと、仲間に恐れを知らない無敵マンが最初から二人いたのがなんか緊張感にかけてた。あとなんかBLもあった。ラストはびっくりするほど爽やかで、「読んでよかったな」と思わせてくれた。グロホラー入門編みたいな感じある。

 

・新編恐之本
 ツイッターでオススメしてもらった漫画。恐之本をすすめてもらったのに、何故か新編から読んでしまった。(新編じゃないほうも買っている)
 漫画がすげー読みやすい。でも登場キャラは死んだりなんだりするわりにデザインがずっと同じだった。不思議だった。説得力あるホラー漫画で、かなり好き。例えば【不安の種】とかは「わけわからん怖いやつおる!コワ~~!」みたいな漫画だけど、こっちはわかりやすい説明付き。どっちのホラーが怖いかは人それぞれだと思うけど、私は想像力がないので不安の種よりもドラマ性のあるこっちが怖い。

 

・闇異本
 恐之本と同じ作者?の漫画。これも短編集だけど合間合間に挟まる繋がった物語がある。こっちは怖い話→拷問(閑話)→怖い話→拷問(閑話)→怖い話→……と続いていってる恐之本といった感じ。恐之本を読み終わって、まだ読みてぇ!と探してたら見つけた。恐之本を気に入った人なら確実に買うであろう「おかわり」みたいな本だった。

 

・不死身のパイセン
 裏バイトの作者の短編漫画。裏バイトと違って、世界観の得体の知れなさに恐怖を覚える。それでもこれはギャグ成分が強めで、途中に挟まるシリアスが良い味変となってる。ぶっちゃけ怖くは無い。でも得体の知らない不安みたいなのは、読み終わった後もじんわり残って、これもホラーの醍醐味だな……と思った。この作者は百合が好きなのだとおもう。いい……。

 

・ひとりかごめ
 とにかく絵がうめぇ!あとどことなくエッチCOMICの波動を感じる。でもめちゃくちゃ怖かったです。萌え絵かと言われたら違うリアルな感じもあって、この人の書いてるエッチな本が読みたいなと思った。ザリガニの話が好き。
 なんでもこの方、虫がテーマの百合漫画を今描いていらっしゃるらしい。なんてニッチなんでしょう……。

 

・死と彼女と僕
 ツイッターでオススメしてもらった漫画。昔の少女漫画で、ホラーに慣れてると怖くはなかった。怖くはなかったけど、幽霊が見える女の子と、幽霊の声が聞こえる男の子の関係がエモくて素敵だった。男の子が女の子に抱く気持ちがめちゃくちゃ良かったな。いい話が多かった……。

犬木加奈子の魅世物叢書
 ツイッターでオススメしてもらった漫画。これもかなり古めの絵柄で、だからこそ不気味さがあったかもしれない。内容も、昔のホラーという感じ。昔のホラーってなんだよって言われたら説明しにくいんだけど、レトロなホラー話ってない? 悪いことした性格悪い女の子がばちあたって酷い目にあうとか。昔読んだ、性格の悪い女の子がカエルの卵食べさせられてカエル人間になる少女漫画思い出した。今もあるか知らないけど、たまにホラー版ちゃお!みたいなの出てたよね。あれに掲載されていそうな話詰めだった。女の子の愚かさとホラーは親和性あるんやろな。

・ある設計士の忌録
 ツイッターでオススメしてもらった漫画。家のホラーと言えば残穢を思い出す。これは生きた人間の呪いというよりは神様とか呪いとかそういう系の建築系ホラーだった。神降ろしとか、そういう系。身近に感じられる恐怖というわけではないけど、私は建築業に明るくはないから、こういうことしたりしてんのかなーとワクワクした。興味深いホラー漫画という感じ。知らない世界のホラーって、いいよね。関係ないけどカラオケいくとテレビの後ろにおふだとか貼ってないか気になっちゃう。

 

 

今日はここまで。

Milk inside a bag of milk inside a bag of milk / Milk outside a bag of milk outside a bag of milk

 ずっとやりたかったゲームがついに日本語に翻訳されたので、プレイしました。

・Milk inside a bag of milk inside a bag of milk

・Milk outside a bag of milk outside a bag of milk

 の二作です。insideの方が前日譚で、outsideの方が本編という感じでいい……んですかね?たぶんいいとおもう。

 

 まず、前日譚の感想から。

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 このゲームは、ほんの2,30分あればクリア出来ると思います。値段も100円でリーズナブルなので、気軽に出来ちゃう!MILKちゃんに見下される瞬間!いいゾ^~コレ

 

行こう!

 どういうゲームかと言えば、情緒不安定な女の子のイマジナリーフレンドとなり牛乳を買いに行くミッションの手伝いをするだけ! ね? 簡単でしょ?
 実際、めちゃくちゃ簡単でござる。オワタ式で、選択肢を間違うと「次のお前になんとかしてもらうわ…」と存在を抹消されます。
 なんとかMILKちゃんの機嫌をとりながら牛乳を買って家に帰ります。帰ったらゲームクリアです。お母さんに出迎えられて……END!
 短いゲームですが、ゲーム内の設定に没入出来るシステムもあって面白かったです。本当に自分がMILKちゃんのイマジナリーフレンドとして彼女を助けたかのような気分になりました。続編であるoutsideが気になっているなら正直一作目からプレイしないという選択肢はないと思いますし、是非プレイしてほしいです。
 常に赤い画面なので雰囲気もばっちりですよ! 惜しむらくは画面が荒すぎて、何が何やらなシーンがあること。まぁこういうゲームに興味を持つ人は脳内補完とか全然出来る人だと思うので……大丈夫だと思います!

 

 O!

 

 次は続編の「Milk outside a bag of milk outside a bag of milk」。

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 続編は前作から一転して画面も綺麗になり何より、serial experiments lainを思い出させるようなアニメーションが入っていてびっくり。

 オープニングのアニメーションで客観的に前作のおさらいをしてくれるのがありがたかったです。より前作への理解が深まるのがいいですね……。
 内容は、前作から引き続きMILKちゃんをイマジナリーフレンドとして助けていきます。MILKちゃんに蛍を探してほしいと頼まれるので、ポイントクリックゲーをします。その中で、少しずつ彼女の傷に触れますが、だからと言って何があるわけでもありません。まぁウチ、イマジナリーフレンドやから……。
 実績をコンプリートした今でも、話の全貌はよく分かってません。心に深い傷を負った女の子の日常をたった一日垣間見る、そういうゲームだった気がします。ただ、前作よりも格段に意味が散りばめられた文章を読みながら、雰囲気を楽しみました。何かが劇的に変わるストーリーでもないので。

 

 考察なんかはちっとも得意ではないので、断片的な感想を。 

この文章がいちばん好きです。

 眠りに落ちる前の数分間って、めちゃくちゃ気持ち良いのですごくよくわかるなぁ!と思いました。(小学生並の感想) ウトウトして、ハッとして、またウトウトして……あの瞬間の良さをこういう文章に出来るのは素晴らしいです。翻訳のセンスも、このゲームの素敵なところだと感じています。

いちばん好きなEND

 このエンディングはかなりかわいいので好きです。どうしてこんな夢を見たのかな?どんな顔で外に行けばいいのか分からなかったのかもしれない。どんな顔をして生きていけばいいのかってたまに考えますよね。あ、今この顔であってるか?!場違いな顔をしていないか!?とかたまに会話中考えるやつ。
 MILKちゃんはきっと人一倍そういうことを考えているだろうし。

 

かわいいすき

 MILKちゃん かわいい 好き好き
 このゲームは、とても強い退廃的デザインを楽しむゲームなんだとおもう。雰囲気のあるムービーやアニメーションも、難解なシナリオもプレイヤーの気持ちをぶち上げることはまずない(個人的見解)のですが、それでもプレイしきってしまう不思議な魅力があるというか。まさにインディーズゲームというか。刺さる人には刺さるゲームだったなと。好きな人はとても好きだと思うので、ぜひプレイしてほしいです。

 

 まずは、牛乳を買いに行くところから。
 

 

 

 

NEEDY GIRL OVERDOSE

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 全エンディング回収したので感想を書いていきたいです! どういうゲームかというと、ちょっと、いや、か~な~り気難しい女の子を「ぴ」として人気動画配信者になんとかひいひい言いながら育てあげる育成シミュレーションゲームです!! ぴなのでヤりたい放題やぞ! いや本当に!
 一周目はヤりすぎたぴです。

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モンスターの末路

 攻略としては一部のエンディングを除いてそれぞれの項目をきちんと理解していればさほど難しいものじゃなかったです。あれしてこれしてときっちりスケジュール管理する必要はない。行き詰まって適当にやってたら突然知らないルートに放り出された時のワクワク感はプライスレスだと感じたので、ぜひ自分の手でプレイしてみてくれ! 

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深夜に突然このルートに入ってじょばじょば

 ぶっちゃけ手放しにハッピーエンドというものはないし、そもそもあめちゃんはぴであるプレイヤーのことを本当に好きなのかどうか分からないからどんなエンディング見ても「そう…」という気持ちだったけれど、このゲームは別に「ギャルゲー」ではないからそれでいいんだろうな。女の子と恋愛するゲームというかどちらかというとホラーゲームとかなんかもうその変だと思う。カテゴリは。
 あめちゃんや超てんちゃんに萌える人も確かにいるんだろうけど、個人的には周回中にいちいちラインの返事をスタンプ連打する行為やめんどくさいステータス管理に疲れ果て、最終的には「こいつに勝つ!」という気持ちでプレイしていた気がする。まあゲームの内容的に「疲れ」はきっと正しい。
 そしてその果てに、最後の最後に、私は何かとんでもないことをされた気がする。あめちゃんって女は本当に恐ろしい女なんだよ。みんなもやってみてね。
「俺があめちゃんを壊す」じゃないんだ。調子のんな。

 

 あんまりたくさんネタバレするのもなあ、と思ったので、一つのエンディングについて思ったことをつらつら書いてみようと思います。未プレイのひとは戻ろう!

 

 

 

 INTERNET OVERDOSE

 (用法容量を守って正しくインターネット)    

 

 このエンディングは私がインターネットにどっぷりの人間だからこそ身近に感じて怖かった。ネットリンチされるのも、ネットリンチに参加するのも、思ったより遠い場所の話じゃないのかもしれないと思い知らされる内容でゾッとした。

 明日は私が被害者かもしれないし、加害者かもしれないし、あなたが被害者かもしれないし、加害者かもしれない。ひょっとするとすでにもう加害者かもね。そんなことを考えてしまった。このエンディングは演出も凝っていて余計にしんどかった。

 結局このゲームはなんなんだろうなって考えたけれど、インターネットを愛するあまり、インターネットについて知りすぎた作者が作ったインターネットへのヘドロのような愛がこもった呪物かもなあ。

 インターネットは顔が見えない関わりで気楽だけどだから同時に善悪の見極めが甘くなる、ある意味劇薬なんだ。ひょっとするとあめちゃんが頼ってたれいんぼ~なお薬なんかよりよっぽど中毒性が高くて、危険なのかもしれないよね。みたいな。

 

 

 素敵なゲームでしたね。

 

 

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Inscryption(インスクリプション)

steamで圧倒的に好評がすごい勢いでついてたから、「ほんまにござるかぁ~?」ってソワソワしながら買ってやったホラーカードゲーム。

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面白かったけど、疲れた。やめどきが見つからず、ずうっとやってしまった~。カードゲームのシステム自体はシンプルな初期の遊戯王って感じかなあと個人的には思いました。昔、ゲームボーイアドバンスで猿みたいにやった遊戯王のゲームの知識がこんなところで役に立つとわね……! ありがとな……ダイナソー竜崎!(昔めっちゃゲームでコイツから色々巻き上げた気がするんだ……) クリア時間は17時間だった…。お値段以上ボリュームありがとうございます…ありがとうございます…!
以下、ネタバレは極力していないつもりでも匂わせ程度にはあるかもしれない感想です。(カードの性能とかは結構喋ってしまってます!)

 

 

 

 

このゲーム、実はでもなんでもなく当然のようにカードゲーム部分はなんぼでも救済要素あります。無限に鍛えられるカードとか無限に鍛えられる場所とかあるので。それ以前にボスは8割くらいは勝ち筋作ってくれているっぽいので、そんなに時間をかけて育成する必要もないのかなーって思った。私はうっかりウロボロス(むげんつよつよへび)を育成し忘れ最後で必死にトンカチカンカンやったわりに、ウン…? という感じでした。上手い人はもっと効率的にやるのでしょう……。
こんなん勝てないですうってべそべそしてても、何回か挑んだら「ほーん?そういうことね……」って多少はなるので、大丈夫…。それより、謎解き要素でヒンヒン言ってた気がする。レシーおじさんの小屋でずっと転がってた。あたいの眼球が覚醒した時は感動しました。素直に。物語が進んだ気がして。


おそらくネタバレはあんまりしちゃ駄目なタイプのゲームだなとは思うけど、とりあえず過去にカードゲームやってた人は楽しいかも! と思いました。私もクソガキの頃、ゲーム屋に通ってカードのパック買ってその店の駐輪場(クソ田舎だから誰もいないんだ)で開封し一喜一憂してたなって和んだり、こういう妄想したなって思いました。自分だけしか知らない謎のカードとかね……。

 

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これこれこういうのな!

ただこのゲーム、本筋のシナリオはばっちりホラーなんですよ。ここいちばん好きな部分です! いや、レシーおじさんの顔が怖いからホラーってわけじゃなくて。なんというか、もう……私や、皆がこのゲームをプレイしたって事実がホラーなんだ。
クリアしたあと、steamのゲームページに飛んでそこを舐めるように読み直しオゾゾ~ってするんだ。
スプラッター要素とかは殆どなくて(ちろっとペンチで歯を抜くとか目玉を抉るとか匂わせるところはあるけども)、どちらかと言うと意味が分かると怖い話系かな。クリアしたあと、考察サイトとか見てみたりすると楽しいですよ。

一章・二章・三章の三パートでこのゲームは構成されてて、その三つとも雰囲気ぜんぜん違います。二章なんてゴニョゴニョですからね!
癖の強いゲームだったけど、ハマる人はハマるやつだった。作り込みがマジですごい。

 

Subway Midnight(サブウェイミッドナイト)

このあいだツイッターで知って、ワクワクしながら買ったカートゥーン調のホラーゲーム! 超超超面白かった~!

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まず初めにこのゲームは、本当にごくごくごく僅かにしか文字はないです。なんで、ぶっちゃけENGLISHでもじゅうぶんです。が、なんと日本語対応。やさしいですね…。素晴らしいですね……。
ちなみに、エンディングは三つ。悪い末良い末一番末。わざとやってんのかなっていうくらい、気が抜けるエンディング名(?)、いいですね。
ストーリーは考えるな感じろというかんじ。でも、すごく雰囲気がいいし、可愛い系だと思ったらわりと怖いところもあったりして、塩梅もよいです。

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列車の中でパズルを解いてくゲーム!かわいい

さぁ、地下鉄に飛び乗って!変なヤツらから逃げろ!パズルを解くんだ!オバケと仲良くなろう!自分がオバケにならないように!

公式の説明です。実際、真夜中の列車から敵(殺人鬼?どうしてそうなったかの想像は出来るけど作中で明言はされてない)に適度に追いかけられながら幽霊と交流を深めつつ脱出しました。でも何故……飛び乗ったんだ……(理由はさまざま考えられる)
ゲームとしては、パズル要素(やってたら出来る)+追いかけっこ(ここに関してはちいともむつかしくないので大丈夫です死んでもすぐやり直せる)で、誰でも出来そうな難易度。強いて言うならグッドエンディング(良い末)をみるためのフラグがちょっと厳しいところあるかも。でも、それも公式のヒントが見られる場所あるので大丈夫。

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テレビのエリアがいちばん好きです

各エリアごとに幽霊がひとりいて、その子の不安を取り除いてあげたりして仲良くなるのが良い末への道です。幽霊はみんなかわいいから安心してほしい!

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かわいいいぬ。撫でねばならぬ

 

とにかく面白いのでやってほしい!ただこれはホラーゲームあるあるかもしれないんですけど、操作性はけっこうわるいです。このゲームは基本的に道を逸れると死ぬ(落ちる)から、ちゃんと道を歩かなくちゃいけないんだけど滑るせいで気をつかいます操作に。
死んだら車両の最初からやり直し。これ、最初はいい。でも最後のエリアは下手くそには、けっこうにつらい!

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とくにここ!このエリア!

このエリアでかなり時間を使ってしまった…。ので、これからやるって人は犬は部屋をクリアするごとに撫でて!
難しいと言ってもまあそんな2時間も5時間もかかるわけじゃないですし、多少はね? ちなみに私は5時間ほどで全エンディング観れました。

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なろうね…なかよく

 

今年、Switch版も出るらしいですよ!steamはパソコンのスペック的にちょっと…という方はこちらをぜひ~!

 

以下ちょっとしたネタバレ。

 

一番末をみるためには、リアル時間の深夜0時にゲームをやんなきゃだめです。でも、この一番末、ぜひみてほしい。良い末だけでもわりとハッピーエンドなんだけど一番末もまた味わい深いです。良い末はホラー映画のエンディングで一番末はホラーゲームのエンディングというイメージ。
最後に列車から出たのが彼女だったのがにくい演出だったと思う。