備忘録

昨日もよるごはん食べたでしょ

パラノマサイト file23 本所七不思議

 

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 クリアしました。
 もうね、めちゃくちゃ! はちゃめちゃ! ドチャクチャ! 面白かったです。寝食を忘れ、猿のようにプレイしました。と言っても、とくべつ長いゲームではなかったので傷は浅くすみました。
 12~15時間くらいかな。半日と少しくらいで全クリ出来ました。あまり時間のない社会人にも、ティアキンやAC6で忙しいゲーマーにも優しい! うぉおおっ!

 

 この記事は、オススメが目的なので軽度なネタバレのみしています。これは、このゲームをプレイした人間全員が言うと思うのですが、ぜひ、自分でプレイをしてほしいゲームです。

 

 どういうゲームかと言うと、

 

(C) 2023 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.「記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。」

 

 こういうゲームです。
 前知識なしに買った人間なので、

 

「えっ……呪いに巻き込まれたかわいそうな人間たちの生死をかけたドキドキハラハラストーリーじゃないの!?」

 

 驚きました。(呪術の話であることは知っていた)
 ちなみにこの呪殺スキルは呪いの種類によって、呪殺するための条件や死因が違ったりします。そうです、少年漫画要素ですね。

 

 なんとここから、この呪術を得た興家彰吾(おきいえしょうご)くんが、出てくる対戦相手を片っ端から殺していきます。本当です。「絶対こいつらもっと何かのっぴきならない事情あったよねぇ!?」という人たちの背景をガン無視して容赦なく呪術で殺っていくのです。プレイしながら、呪術師になるために生まれてきた男すぎるだろ……!? と呆然。
 ちなみに、ここまでチュートリアルで、興家くんのジェノサイド編が終わったところで、やっとこのゲームのシステムが全解放されます。

 掴みはOK! どころかめちゃくちゃ胸ぐら掴まれるゲーム。すごい。

 

 流れで言うと、興家くんが殺した人間たちの視点から、この呪殺バトルの謎を解き明かしていく感じで、正直呪殺バトルを期待してプレイするとちょっと肩透かしかもしれません。どちらかというと、このゲームは謎を解き明かす楽しさが強いかなと思いました。

 でもこの謎が解かれ真実に向かっていく過程が面白かったです。とくに良かったのは、「プレイヤーの介入」への説得力。これがあるので、絶対自分でプレイしてほしいなと思っています。最後の真実を入力する瞬間の気持ち良さはきっと、「見て」より「やった」方が感じられる筈。自分でやったあと、別のひとの反応を楽しむため配信を観る……というのが個人的にベストな楽しみ方かなと。

 キャラたちがわかりやすい流れを作ってくれるので、選択肢はストーリーをきちんと読んでいれば詰まることはないと思うけれど、システム面にも仕掛けがあるので、広い視点でプレイすることが大事かもしれないです。ニュアンスで言うと、昔DSで出ていたブレイブストーリーのゲームみたいな。DSをちょっと畳む、みたいなキャラ視点ではなくプレイヤー視点になる必要がある謎解き要素です。(いや分かりにくいか?)

 

 伝奇ミステリーが好きな人、ザッピングシステムがあるアドベンチャーゲームが好きな人、呪術や陰陽師の世界観が好きな人、とくにおすすめです。

 キャラも結構な人数いるのですが、とても魅力的で、一人も無意味なキャラというのがいなくて、まとまっていたな……と感動しました。この人とこの人にこんな関係が!? とどんどんキャラたちが繋がっていくのが気持ち良すぎました。ゲーム内でも、一日二日で収束する事件なので長丁場な話でもなく、色んな意味でサクッ! とプレイ出来ます。

 

 

 このゲームには、「もし誰か一人、生き返らせることが出来るなら」を賞品に呪いに選ばれた人間がいて(一部この賞品に興味がない人はいる)、当然だけれどそれぞれの「生き返らせたい人」がいました。この「生き返らせたい人」が本当にみんな違って、面白い話だな……と。死んだ息子、一ヶ月前に出会った女性、葛飾北斎……、他にもいろいろ。真エンドを見たあとの読後感はすごく良かったです。そして続編に期待しちゃいました。