備忘録

昨日もよるごはん食べたでしょ

BLACK SHEEP TOWN

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 令和の時代にこんなゲームが出来るなんて、思わなかった、最高ゲーム!プレイしました。いや~~~~~~~~~~~~~(爆溜め)~~~~~~~~、ほんとうに、長かった。発売までがあまりにも長く、正直なところもう出ないんじゃないかと思っていたら、ちゃんと出た。マジで気が付いたら「ヒュ!」と出ていて、びっくりした。いや、あっさり出過ぎだろ! でも、ありがとう世界。大好きな文章をまたこんなに口に入れてもらえたことが、死ぬほど嬉しい。やっぱり、キラ☆キラやムジクス系の青春もの大好きなんだけど、スワンソングやCARNIVAL的なのも吸いたかったので!

 うれしい、うれしいよ……。

 

 

 このゲームは、一言で表現するのはむずかしいゲームだと思う。

 結論から言うと、「Y地区」という、かくうの街で生きているひとたちの、人生をテーマにしている気がした。人が沢山死んだとしても、まだまだ世界には人が沢山いて、その人たちの人生は続いていく、ということで、あの終わり方だったのかもしれない。「先が気になりすぎる」という終わりには、だいたい「未完成」だとか「中途半端」という負の感情がつくけれど、このゲームに関してはこの「先が気になりすぎる」という終わり方で間違っていない、と個人的には感じました。

 人生のようなゲーム。

 というのも、いわゆる群像劇というやつで、色んなキャラの視点で街の様子を読んでいくことになる。好きなキャラや、ちょっと苦手なキャラ、とにかくキャラがたくさんいる。なんなら最後までさして興味が抱けなかったキャラだっている。
 最初は、物語をただ好奇心でかき乱すキャラのことは好きではなかったし、そんなに目立っていないキャラのことはなんとも思っていなかったけれど、最後までプレイしてみると、全員好きになっちゃった! ……わけではないものの、ただ全員に、「人生」というものを感じた。どんなキャラも生きていて、思考しているということを、膨大な文章で理解したから。
 たとえば、物語でかなり理不尽に人を殺すキャラと、そのキャラに手を貸すキャラがいる。そいつらは、私が好きだと思ったキャラや、そのキャラの大事な人を容赦なく殺す。最悪すぎる! ……でも、そのキャラたちにもさまざまな過去があって、生きているわけです。群像劇はこういうところが、面白いというか。敵を敵としてだけ認識していられないんです。
 とくにアレクセイや灰上姉妹は、プレイ初期とラストで、大きく見る目が変わった。
 アドベンチャーゲームにある、選択肢。これがないのも、私たちがただ傍観者なんだと思わせられる大きな一因というか。このゲームに関してはなくてよかったと思う。もし、亮にだけ選択肢が存在したら。私はたちまち彼に気持ちを向けて、彼にとってやっかいなキャラたちのことをただ敵キャラと認識し、そこで思考を停止したと思うから。
まあ、好きなゲームの欲目はある。

 

 このゲームで思ったことは、生きることじたいにあまり意味はないということ。
 うまく説明は出来ないけど、なかなか好きなことが出来ない、ままならない理不尽が大きな顔をして歩いている街で、選択をしていくキャラたちはとても魅力的でした。自分らしく生きる、とかそういうことではなくて。ただ生きるために、誰かのために、そうある「選択」をしているキャラたちが良かった。

 お気に入りのキャラは世傑とさくら。

 

好きなシーン

 世傑のその後が気になりすぎるので、ほしい。続編が。(本音)

 

 いや、もう。ほんとうに良いゲームでした。みんなも、やろう!

 令和に瀬戸口先生のゲームが出来るの、生きててよかったなと思う。死ぬの、やっぱ勿体ないですわ……。健康に生きようと思いました。

tipsも面白いです